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オーナーシェフの福岡俊行さんは19歳の時から料理の道へ進み、数軒の店で勉強しながら腕を磨いた。また、赤坂のベルギー料理の店で3年半、本場ベルギーで1年ほど修行したのち、八王子にあるお店に昨年の1月まで7年間、チーフコックとして勤めた。そして念願の独立を果たした。
『エール・テール・メール』とはフランス語で空・陸・海の意味。「私たちは地球上の陸・海・空にある、ありとあらゆるものを食べて生きている。それらを分け隔てることなく、それぞれの素材に向き合い仲良く付き合っていきたい」ということから付けられた。
ランチは950円・1200円・1500円の3種類から選べる。ディナーはグランドメニュー(定番)とおすすめメニュー(仕入次第)で構成されている。あえてコースの設定はせず、数種類の料理をオーダーし、取り分けて食べてもらえるようにした。料理もただ出すのではなく、「オーダーはお客様がお選びになったコース料理ですから、順番を考えてお出しします」。お客のペースを見ながら、タイミングよく料理を出すように心がけている。昼夜とも食後のコーヒーなどには、さり気なくチョコレートが付くのがにくい。ベルギーでは喫茶店などでコーヒーを頼むと、必ずクッキーやチョコレートが付いてくるからだとか。
おすすめメニューの『一羽まるごと雛鶏のロースト』、『イサキのロースト焦がしアンチョビソース』の特徴は、どれも一匹(羽)丸ごとを調理していることだ。「売られている肉や魚は切り身になっていて、それに生命があったという実感がない。人が生きるということは命あるものを殺して食べていくということですから」。いつも素材への感謝の気持ちを忘れずに作る。真剣に食材に向き合うからこそ、心のこもった料理になるのかもしれない。この店の原点が見えた気がした。
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