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『しのぎ』(桜寿し、海老、見貝)

『煮物』(春大根、鯛の子、菜の花)
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JR八王子駅北口から徒歩15分のところにある『懐石料理 美ささ苑』は、街の喧噪から離れた静寂さの中にある。
苑内には、千利休ゆかりの茶室「獨楽庵」がある。これは20年前、当時「美ささ織」のブランド名で織物業を営んでいた樫 家が譲り受け、敷地内に復元移築したものである。一人でも多くの人にその貴重な文化遺産に触れてほしいという思いから茶会の席を開いたのが「美ささ苑」の始まり。その後、本格的懐石料理も味わえる料亭へと発展した。
茶室の復元と露地(茶室の庭)づくりには数寄屋建築家の藤井喜三郎氏があたり、草庵風露地を基調としながらも近代数寄屋の感覚が加味され、独特の美的空間が創り出された。この露地は中村昌生教授らにより日本の名園の一つに数えられている。
隅々までに趣向を凝らし、やすらぎともてなしを図った8室の数寄空間。四季折々の自然の移ろいを感じながら、美しい数寄屋建築ならではの居心地の良さに心が解き放たれたころ、料理が一品ずつ運ばれてくる。
旬の素材を彩りよく仕上げた京風懐石は薄味ながらも和食の真髄が凝縮されている。ミニ懐石をはじめ、すべての献立は月替わりで、素材や器で季節感が感じられ、度々訪れても飽きることがない。食前酒のワインは特別なルートで仕入れた厳選品で、懐石料理の味をいっそう引き立たせてくれる。また、露地を眺めながらいただく一服のお抹茶は、たとえ茶道の心得がなくても、侘び寂びの精神を垣間見ることができる。
「こちらにいらっしゃるお客様は『お料理や器だけでなく、庭や座敷のしつらえがまた趣があり、小京都みたいですね』ともおっしゃってくださいます。私どもとしては、そうした日本的な雰囲気を大事にしながら、美味風流を楽しんでいただければと願っています。その意味でも、茶道でいうおもてなしの心を大切にしていきたいと思います」とマネージャーの樫
裕二氏。
「美ささ苑」のもてなしには茶道の一期一会の心得が随所に感じられ、訪れる人々を「和敬静寂」の小世界へと自然に導いてくれる。
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