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▲「薩摩黒豚チャーシューめん」980円。黒豚本来の旨味を十分に引き出せるよう、塩味で仕込んだチャーシューがたっぷりと盛られている。

▲特製辛味噌仕立ての「ネギらぁめん」850円。

▲鉄板水餃子「鉄太郎」焼きねぎ添え 4個入/300円、8個入/580円。味噌味のタレとすだち醤油で食す。
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相模原から車を30分ほど走らせると、そこは歴史ある街、高尾。高尾山を始めとするこの観光地には料亭クラスの名店が多くあるが、そこにまた新しい名店が誕生した。町田街道から国道20号線に入ってすぐの場所に、高級料亭のような建物が目にとまる。看板も見当たらず何だろう、と思ってよく見ると、店の前には『らぁめん』と書かれたのぼりが立っている。そう、ここはラーメンを食する店なのだ。高尾という風土に溶け込み、隠れ家的な雰囲気で佇むこの店の名前は『凛として』。「ラーメン店らしい店構えよりも、快適にお食事を味わって頂ける空間」として、建物からラーメン作りまですべてに妥協を許さない「凛とした」姿勢を貫いている。
外観から店内まで、まるでデザイナーズレストランといった趣に尻込みしてしまう人もいるかもしれない。扉を開け、路地風の通路を抜ける。広いカウンター席や窓越しに美しい庭を眺められるテーブル席が見えはじめると、スタッフの心地よい誘導で席へと案内される。そこでお品書きを見て我に返る。ここは紛れもなくラーメン店である。この店構えを目の当たりにして、気になる値段だが、『らぁめん』が680円〜。店の雰囲気と価格が釣り合わないのでは?
と思うほどの価格設定になっている。
『凛として』のラーメンは魚介だしを効かせたスープと、薩摩黒豚を使ったチャーシューなどが主な特徴といえる。スープは、さんま節の旨味と帆立のコクを活かした魚介類のダシがベースになっている。日本人にとって馴染みのあるサンマやホタテは、焼いて醤油をかけると、白いご飯にもよく合う。そんな日本人にとっての「味の原風景」をラーメンで再現したという、あっさりとした醤油ラーメンだ。魚介の旨味が、口の中に入れた瞬間に広がり、そしてすぐに消えていく。魚特有のにおいや味が舌にまったく残らないこのバランスが絶妙で、試行錯誤を重ねた職人のなせる技でもある。
薩摩黒豚は鹿児島の産地と直接契約。これをチャーシューや角煮に使用し、黒豚本来の旨味を十分に引き出せるよう、塩味で仕込んでいる。とろけるような、凝縮された脂の旨味は魚介のスープとの相性も良い。こんな美味しい豚肉をあっさり頂けるのが『黒豚しゃぶしゃぶらぁめん』。脂が苦手の方にはぜひおすすめしたい。
『凛として』の麺は自家製の平打ち麺と細麺。オーダーを受ける際に、ゆで方、スープ、タレの種類を好みで選ぶことができる。おすすめの食し方は、平打ち麺、ゆで方『固め』スープ『こってり』タレ『濃い目』。ラーメンの種類は、塩味か醤油味を選べる6種と唯一の味噌味『辛味噌ねぎらぁめん』がある。サイドメニューも充実。面白いのが鉄板水餃子『鉄太郎』。水餃子を熱々の鉄板に乗せ、特製たれをかけるのでジューッと美味しい音が食欲をそそる。タレは味噌味とすだち醤油の2種類。おすすめはすだち醤油。香りと酸味が相性抜群。そして、厳選した生クリームをたっぷり使った自家製あんにん豆腐とカラメルプリン。ジャスミン茶付で共に320円。
お店の雰囲気といい、お釣りが来るほどのもてなしに、こんなラーメン店が欲しかった、と思う女性はきっと多いだろう。

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