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↑お昼の懐石料理 1,890円
(料理は、仕入れや季節によって変わります)
左手前が、『蕎麦豆腐』。カリッと揚がった蕎麦の実がアクセントになっている
真ん中の『口取り肴4種』は、季節の変わり野菜や沖縄豚の煮物、花豆甘煮、金美人 参のサラダなど
左奥が『天ぷら』。菜の花、海老、きのこなど。
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蕎麦屋は江戸の昔より、吟味された酒肴や上酒を手軽に味わえる料理屋として、粋人達から重宝されてきた。蕎麦を待つ間に、蕎麦屋ならではの料理に舌鼓を打つ「そば前」。江戸っ子たちはこれを「粋」として、こよなく愛した。そんな風流なひとと きを過ごせる店を橋本で見つけた。
『蕎酒季菜 玄武庵』では、本格的な日本料理と地酒、石臼引き自家製粉、挽きたて・打ちたての蕎麦が味わえる。店主は、調理専門学校を卒業後、都内の割烹料理店 や蕎麦屋で修行を重ね、昨年暮れに、地元相模原で念願だった自分の店を夫婦ではじめた。
店は白壁で囲まれ、気づかず通り過ぎてしまうくらい隠れ家的だが、夜、ぽつりと 灯るあかりに思わず誘われる雰囲気が…。中に入ると、すっきりと落ち着いた空間で、欄間風の透かし彫りの板をはめた窓がアクセントに。テーブル席が並ぶ奥には、 4〜5名程で使える個室も用意されている。
「当店では、健康食である蕎麦を安心して食べていただくため、産地・生産者も厳選しました。蕎麦の実は山形庄内地方から、野菜や果物は有機栽培農家、魚介類は福 岡で朝獲れたものを取り寄せています。調理は砂糖を極力控え、素材本来の甘さや旨 味を損なわないように心がけています」。
安全でおいしい食材を求めて、産地や港を回ったという店主は、こだわりの最終仕上げに自らの腕を振るう。
昼は、蕎麦懐石料理2種類のみ。蕎麦豆腐、口取り肴、天ぷら、せいろ蕎麦また は、かけ蕎麦で、1,890円。これに刺身、デザートがついたものが2,980円。限定20食としているのは、席の入れ替えをせず、ゆっくりと食事をたのしんでもらうためだ。激安ランチが流行る中、時代に逆行しているようにも思えるが、大切な時間を 喧噪の中で過ごすより「四季を感じ、器を愛で、語らいながらからだに優しい料理を堪能する」という選択肢もあってよいのだろう。
夜は、せいろ・かけ700円のほか 天ぷら蕎麦や鴨南蛮蕎麦などもある。普通、蕎麦屋の評価は、せいろの味で決めるこ とが多いが、この店はかけ蕎麦のつゆが旨いと評判だ。一品料理480円〜。おすすめの日本酒、焼酎、泡盛なども揃っている。店主は、毎日、蕎麦の実を石臼で挽き、 昼の分は朝、夜の分は昼時間の後に分けて打つ。
「打ち方は、外一(そといち)で、蕎麦粉が十、繋ぎが一です。歯ごたえがあり、蕎麦本来の香りが楽しめる打ち方です。せいろのつゆは辛めにしてありますので、お蕎麦を三分の一ほどつけてめしあがっていただくと、おいしくいただけます。正直、蕎 麦は奥が深くて難しいです。お客様のご意見に耳を傾けながら、理想のそばを追及し てゆきます」。
謙虚な姿勢に好感が持てる。地域に数少ない「大人の隠れ家」とし て、見守り育てたい店だ。
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[中]つぶ貝 530円 福岡の網元から、直送されたものを、天然醸造の醤油で炊いた「酒の肴」にぴったり のひと品 [右]旬のデザート 450円 さつまいものきんとんに、苺のソースがかかっている。甘さと酸味のバランスをたのしめる
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