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創作人形作家 春野 園実
はるの そのみ
1963.3.23生
東京都世田谷区出身。相模原市田名在住。
1995年5月、『Doll space pygmalion』 に通う。創作人形作家吉田良一氏に師事。
1997年8月、町田市民ホールで初めての作品展を開く。
2001年11月、プランタン銀座創作人形フェア出品。
2002年4月、フクヤマ画廊(相模原市清新)で作品展。
2002年5月より相模原市田名で『春野園実 創作人形教室』をスタート。現在生徒募集中。
問い合わせ先 TEL 042-763-4565
http://www.h3.dion.ne.jp/~haluno/

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儚げな雰囲気で魅了する現代創作人形。一般にはあまり知られていないが、その豊かな表情には創る人の個性も見えてくるようだ。そんな創作人形を創る春野園実さんに人形への想いを聞いてみた。
今から7年前、偶然天野 可淡(あまの かたん)という人形作家の写真集を見た。それまでまったく創作人形の世界を知らなかった彼女は、
「最初はこういう世界もあるんだな、という程度でした。ちょうど子どもが中学生になり子育ても一段落した頃でしたから、ちょっと習ってみようと思って」
そこで天野可淡と交流のあった吉田良一氏が主催する教室、ピグマリオンに通いはじめた。何となく始めた人形作りだったが、次第にのめりこみ、2年後には個展を開くまでに成長した。
◆ 現代創作人形
春野さんの作る人形は現代創作人形と呼ばれている。髪の毛や、ガラスと粘土で作られた目玉により、表情がより生きた人形に近づくのだ。作り方には大まかな基本はあっても、あとは自由。特別な決まりもなく、作家によって様々な特徴を持った自由度の高い作品が生まれる。
彼女の場合はまず、発泡スチロールを削ってパーツごとに芯を作り、粘土を付けて乾かす。それを研いできれいに成形し、胡粉をコンプレッサーで吹き付け、油絵の具で着色する。中の芯は取り除かれるので人形の中は空洞になっており、ゴムで各パーツがつながれている。各関節が球状になっていて可動することから球体関節人形とも呼ばれる。動かすことでまた違った表情を魅せてくれるのだ。
見えない部分もポイント。体の造形は、おへそや、鎖骨、胸のわずかな膨らみなど、その年齢の体型をそのまま表現している。「普段は服を着せていますから体のラインまでは見えない。でも本当は裸で見せたいんですよ」。
人形といえば、ときに怖いイメージもある。「もっとリアルに表現する作家さんはたくさんいます。私の作品なんて、いかにもお人形さん的な作風。だから作るのはどうしても女の子だけになってしまうんです」。実際、その優しい人形の顔立ちとドレッシーというよりも比較的カジュアルな服装が、学生からお年寄りまでの幅広い年齢層に受け入れられている。さらに春野さんのファンは意外にも男性が多いという。大人になりきっていない年齢の女の子だけが持つ、独特の純粋無垢な表情や儚げな雰囲気に、癒しを求めているのかもしれない。
◆ 人形作りから学んだこと
結婚して子どもが産まれてからも、何か自分に出来ることはないか常にアンテナをはっていた。小さい頃から絵を描くのが好きだったこと、子育て中に子どもの色々な表情を見たこと、髪の毛を編んであげたこと、編み物や、和裁の学校にも通ったこと、何一つ無駄になってはいない。
「人形を創っていると、今まで自分が生きてきた証が形になっていくみたいです。最初の頃は自分の好みだけで創っていればよかった。でもそれが作品として売れるようになってからは考え方が少しずつ変わりました。買って下さる方は一生その子と一緒にいるわけですから、軽率な気持ちでは創れない。もっといい子を創ろうって思うんです」
人形を創ることで、自分自身も成長させてもらっていることに気が付いた。彼女の優しい人柄は彼女自身の人形がそっと語りかけてくれる。
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