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邦楽アンサンブル あさきゆめみし
左から
●坪井 智子(生田流箏曲)
つぼい ともこ
(本名:なかやま ともこ)
三重県出身、 相模原市鵜野森在住
生田流宮城社師範
国内の音楽コンクールで数々の入賞歴をもつ。出身地・三重県での演奏依頼も多く、そのほか国内外で幅広く演奏活動を行っている。
●設楽 聡子(山田流箏曲)
したら さとこ
相模原市出身 同市鵜野森在住
海外公演や、2000年・2002年にはグリーンホール相模大野で自ら企画・主催の演奏会「春うら楽〜箏・三絃・尺八のひびき〜」を開く。現在、東京藝術大学非常勤助手。県立弥栄東、西高校箏曲部講師も務める。
●金子 朋沐枝(琴古流尺八)
かねこ ともえ
相模原市出身 同市光が丘在住
東京藝術大学大学院尺八専攻では、女性初の修了者。2001年、同大学入学試験の尺八試験官も務める。国の内外を問わない精力的な活動を展開。最近ではNHKハイビジョン大型ドラマ「聖徳太子」の音楽への参加などもある。
共に東京藝術大学音楽学部邦楽科の同期生で、1971年生まれの同い年。卒業後、国内・海外における公演やテレビ・ラジオなどでの演奏のほかコンクールなど、それぞれの音楽活動を行う。坪井さんが相模原市に転居してきたことをきっかけに、再び交流がさかんになり、2003年1月「あさきゆめみし」を結成。市の行事や公民館での演奏会のほか、共和小学校で邦楽の体験授業を行うなど、地元相模原を中心に、尺八と箏曲のアンサンブルとして活動中。
お問い合わせは設楽さんまで
E-mail haruurara_satoko@yahoo.co.jp
まず聴いてもらわなければ、
その良さも理解されない。
そのための
「あさきゆめみし」です。 |

2003年2月 相模原市立共和小学校の音楽の授業。初めての邦楽器に、みんな興味津々。

2003年4月 相模原市中核市移行記念式典。市役所でのロビーコンサートも行われた。
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各々が一人の音楽家として活動する中、同じ市に集まった縁を大切に思い、「地元地域で魅力ある邦楽を楽しんでもらおう」というコンセプトで結成された「あさきゆめみし」は、ちょうど1周年を迎えた。
坪井さんが結婚を機に引っ越してきたことで、東京芸大の同期生3人が相模原市で再会することになった。学生数の少ない邦楽科の3人が、同じ市に住むことになるというのも何かの縁と、アンサンブルを結成することにしたのが昨年の1月だった。
◆ 父母がきっかけで
偶然にも、3人とも初めてそれぞれの楽器に触れたのは、親がきっかけだった。
坪井さんは生まれたときから家に箏があり、いわば「遊び道具」。母の稽古について行って、箏に触れる程度だった。また、祖母や伯母、母が箏をやっている環境で育った設楽さんは、幼少のころから母に手ほどきを受け、ごく自然に箏に触れていたが、むしろ5歳ごろから始めたピアノのほうを熱心に練習していた
金子さんは、父のすることは何でも真似する「お父さん子」だったので、彼女が9歳のころ、父が趣味で尺八を始めたときも当然のように一緒に習うようになった。
しかし3人とも、芸大に進むことを考えたのは高校に入ってから。「受けてみようかな」という意外と軽い感覚だが、受験までの集中力は相当なものであっただろう。
◆ プロの演奏家へ
芸大入学後、プロの演奏家になることはやはり3人のビジョンにはあった。特に金子さんは、入学後まもなく最愛の父が亡くなり、娘がプロになることは父の希望でもあったので、迷うことなくこの道に進んだ。
伝統が重んじられ、「タテ社会」の色濃い邦楽の世界の中で、おのおのが目指す音楽のため、卒業後も国内・海外問わず、盛んな演奏活動をしてきた。
しばしばいわれることだが、日本の伝統芸能・芸術は、国内よりも海外でのほうが評価が高い。邦楽も御多分にもれず、日本での公演では、観客は邦楽に携わる人・精通した人が主で、「閉じられた世界」であることは否めない。
「専門家の耳で評価されることも大切ですが、それだけでは…」
プロの音楽家として、邦楽というジャンルが広く一般に浸透しにくい現実を危惧することもあり、自分たちに何かできることはないか、と考えていた。
◆ 再会、そして
そんな時、相模原に住む金子さん・設楽さんの2人に、大学の同期生である坪井さんが、同市に移って来たという知らせが入った。3人で会って話す中で、「せっかくこうして同じ市にいるのだから、一緒に演奏しよう」ということになり、グループを結成。
個々の活動とは違い、地元で、それも邦楽に接する機会の少ない一般の人や小中学生などの子どもたちを対象とした活動をメインにした。邦楽曲だけでなく、童謡や日本歌曲、スマップの「世界に一つだけの花」などのポピュラー曲など、ジャンルは幅広い。
設楽さんと坪井さんは流派が違うので、奏法や爪の形、座り方も楽譜も違う。一般的には、違う流派が一緒に演奏する機会はあまりない。
「邦楽の流派の違いも知ってもらえますから、プラス面はあってもマイナス面ということはないですね」
― 意見の衝突はないですか? ― ときいたところ、「ないですね。私生活でも仲良しですし」と3人で笑う。
音楽性や技術的なレベルがほぼ同じだからだろう、と本人たちは分析する。
「なによりも、一緒に演奏していて楽しいんです」
シンプルで、そしてとても大切なこと。これこそが、彼女たち「あさきゆめみし」の活動の原動力なのだろう。
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