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手織工房・糸音 代表
大塚 恵
おおつか めぐみ 1967年生
津久井郡城山町で生まれ育つ。
現在相模原市大島在住。
1986年 多摩美術大学入学 染織デザイン専攻
1990年 (株)川島織物入社 インテリアデザイン
1998年 相模原市福祉作業所非常勤職員として主に織担当
2002年 手織工房・糸音 手織教室を始める
| 出来上がるまでどんな布になるのか分からないのが楽しい。それが裂き織りの魅力です。 |

▲裂織ポーチ

▲裂織携帯入れ
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裂き織り― あまり聞き慣れない織物だが、古着を再利用して織ることからエコロジーな織物といえる。そんな裂き織りを教えている大塚さんに、裂き織りの魅力を聞いてみた。
裂き織りとは、文字通り古着などを細く裂いてテープ状にしたものを、横糸にして織り込んだ布のことをいう。古くは江戸時代から古着を再利用する手段として既に行われていた。それは日本だけにとどまらず、世界各地でも同じ様な裂き織りを見ることができる。昔ながらの知恵とも言える裂き織りは、万国共通の資源の再利用法ともいえる。
◆ 市の福祉作業所で
美大では染織デザイン(当時)を専攻した。染めと織りに別れていたので、何か作っている方が楽しそうだからと織りを選択。卒業後はインテリアデザインの会社に就職し、カーテンやカーペットなどの図案を描いていた。その後、退職、結婚と、ごく普通の人生を歩んできた。ただ、織りは好きな方だったので、いずれは織りを再びやってみよう、という想いはあった。
そんな大塚さんに転機が訪れる。相模原市の福祉作業所で、非常勤職員をすることになった。そこでの作業は通所者のために、織り機に縦糸を張り、横糸を用意して織ってもらうという、単調なもの。というより、あまりにも福祉に無知だったためにそう感じていた、という方が正しい。
「最初は、『はい、織りなさい』で、全員が一斉に織り、お昼になると『ご飯ですよ』という感じだったので、それしか出来ないのだと思っていたんです。それが、回を重ねるうちに、みんなが『楽しい』って言ってくれたんです」
驚いたのはそれだけではなかった。作業所へ着いて順序よく教えようとすると、好き勝手にどんどん横糸を入れていく。そのうち、「こんなデザイン描きました」と持ってくる人まで出てくる有様。あまりにもプロセスを無視した積極的な行動に大きな衝撃を受けた。
「大学時代から考えていた織りって、糸は決められたものを使うとか、偉い先生の作品を見て学ぶとか、少し難しく考えていたんです。それが作業所の人たちは、好き放題にやりながらも本当に楽しそうに、自分たちが作りたいものを織っている。それがとても羨ましかった」
いずれ自分でも、自分自身を表現できるような、楽しい織りができれば、と思うようになった。
◆ 母の着物が一本の糸に
裂き織りというものがあるのは知っていたが、やり方を知らなかった。実際に裂こうと思ったのは、母に着物をもらってから。試行錯誤をしていくうちに、織るのに最適な幅(おおよそ1センチに満たない幅)も分かってきた。綺麗な花柄だった母の着物をカッターで裂いて一本の糸にしてから織ると、それはまったく違う色柄になっていく。
「出来上がるまでどんな布になるのか分からない、それが裂き織りの魅力。織り上がってから広げて、そこで感動してさらにそれを形にしていくのが楽しい」
型にはまらない自由な作風が、難しいと思いこんでいた織りを楽しいものに変えてくれた。
現在は産まれ育った城山で、『手織工房 糸音』手織教室も始めた。生徒の数はまだ少ないが、教える傍ら少しずつだが織作品も増えてきている。作風は、リサイクル品ということもあって落ち着いた、どこか懐かしく温かいものを感じる。
「昔の女性は、家族のため、家計のために織りをやっていたんです。今では服は買うのが当たり前。そんな時代だからこそ手作りのものを見直したいんです。家族に作ってあげる楽しさもあるし、知らない人に買ってもらい喜んでもらう楽しさもありますから」
いつの時代でも共通しているのは、手作りのものは温かく、楽しいものなんだ、ということだろう。
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《教室》手織工房・糸音(itone)
津久井郡城山町川尻5770
TEL 042-783-4536(10:00〜15:30)
時間外 042-760-2582
火曜日〜土曜日 自由選択
月2回以上 1回 ¥3,500
その他費用 簡易織機・購入/材料費
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