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この街・あの人・どんな顔       2004/12/05掲載

ビッグママ・プロジェクト 代表
  関山 さえる

せきやま さえる
1966年生 相模原市宮下本町在住
向陽小の読み聞かせサークル『ブックママ・クラブ』での活動の他に、今回の『ビックママ・プロジェクト』に合わせてバンドグループ『ハックフィン』を結成、杜のホール公演に備える。現在、1児の母。

人を集めてその人たちの才能を、ボンドのように繋ぎ合わせていくのが私の役目です。


11/7(日)小山公民館で行われた読み聞かせイベントの様子。音楽だけでなく、朗読する主婦たちの語りも素晴らしい。

 

 お母さんたちの小さな輪から始まった読み聞かせサークルが、大勢の人たちの協力で「ビッグママ・プロジェクト」としてスタートした。音楽を融合させたサウンドスケープで、子どもたちを夢の世界へ招待する。


 子どもたちが、物語の世界に引き込まれ、じっと目の前のパフォーマンスを見つめる。そして時に大きなリアクションと共に歓声を上げる。場面ごとに違ったアレンジが施され、腹話術やパネルシアター、音風景などが融合して物語を盛り上げる。気がつくと、子どもだけでなく大人も歓声を上げていた。この催しは、相模原市小山公民館まつりで行われた『読み聞かせサークル』の公演。そして、小さな輪から広がった『ビッグママ・プロジェクト』が大きな一歩を踏み出した瞬間でもあった。

心に響く音風景
 その小さな輪が最初にスタートを切ったのが2001年。今回のプロジェクトの代表を務める関山さんは当初、町田市小山小学校の「小山おはなしの会」で活動をしていた。自分の子どもが向陽小学校に入学するのをきっかけに、新たに『ブックママ・クラブ』という、読み聞かせサークルを立ち上げた。毎月1回昼休みや、授業の一環として出演することもある。
 『ブックママ・クラブ』の特徴は、物語の世界にサウンドスケープ(音の世界にも聴覚的景観があるという考え方)という、日常生活の中から聞こえてくる音を盛り込んでいること。ギターを弾いたり、電子ドラムで色々な音を表現しながら、物語に合った音風景を創り出す。読み聞かせ自体も、人が声を発することで音風景を表現しているといえる。
 「お母さんが子どもに本を読んであげることは、お母さんの肉声がハートに届くってことだと思うんです」
 人の声と音風景が重なり合うと、それがまた物語の世界を盛り上げてくれる。子どもたちの心に響く“音”として。

夢は必ず実現する
 関山さんはもともと趣味でピアノを弾いたり、バンド活動をしていた。小さな演奏会等に出演したり、ピアノの先生が主催するコンサートを見ているうちに、物語と音楽演奏を融合した読み聞かせが自分たちにもできるのでは、と思い始めた。幸い、周囲に様々な潜在能力を持つ主婦が多く、各小学校の読み聞かせサークルのメンバーとともに集まって『ビッグママ・プロジェクト』をスタートすることに…。
 来年の1月15日(土)には、初めての本格的な公演『おはなしの森においで』を、杜のホール橋本(多目的室)で行う。その予行練習として行われたのが小山公民館での読み聞かせのイベントだった。今回はじめて音の参加をした主婦たちは、多忙のため音合わせが一度もできなかった。だが、本番ではとても見事なアンサンブルを披露し、読み聞かせを盛り上げた。
 「みんなが持っている才能を持ち寄って実現出来たって感じです。自分はあくまで裏方、特別な才能もないので…。それでも、人を引っ張ってくる才能はあるんですよ。鼻が利くっていうか… (笑)。たぶん、いっぱい遊んできたからだと。そう考えるうちに、これでいいのかなって。本来はリーダータイプじゃない。でも私は色々な分野から人を集めて、その人の才能をつなぎ合わせていく、ボンドの役目。輝いている人がいたらその人を持ち上げてあげたいんです」
 今後は杜のホールの公演を足がかりに活動の場を広げていきたいという。「夢は少しずつですが、広がっていきます。そう、夢って必ず実現するものなんですよ!」
 彼女の強い意志は、子どもたちに夢を与え、そして多くの人を巻き込んで、夢を現実のものに変えていく。

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