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めだか子供の家
保育士
梅村 賢司
うめむら けんじ 1967.12.11生
●プロフィール
小田原市出身 相模原市上溝在住
YMCA健康福祉専門学校社会体育科卒業後、「めだか
子供の家」に就職。独学で保育士の資格をとり現在にいたる。

遊びはいつも盛り沢山。今日は泥だんご、チャンバラ、自転車、色水…。「コツは自分もしっかり楽しむこと。」梅村さんの“楽しいパワー”に子どもたちが集まってくる。

みんなで声を合わせて歌う。(中央は小磯園長)
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『幼児期に体験してほしいこと 〜人や自然とのかかわりを大切にした保育〜』 少人数制保育園「めだか子供の家」で保育士を勤める梅村さんの書いた論文が、今年、相模原市教育実践研究会で優秀賞をとり評価された。
ピアノの伴奏が始まり、子どもたちが「虫の声」を歌い出す。歌いながらお気に入りのおもちゃを手に歩き回る子、歌わず絵本を見る子、ピアノを覗き込む子…。一見バラバラなようだが、楽器を使う順番がまわってくると嬉々として舞台に見立てた台に乗る。子どもたちは、それぞれが自分の好きなかたちで、きちんと“全員参加 ”している。
「やっちゃダメという制限を極力少なくしています。」
この園の一番の特徴は?との質問に梅村さんは即答した。
「危険が予想される行為に関しては、なぜそれが危ないのか、どういう危険があるのかを話し合います。それでもやってみたいと子どもが言えば、じゃあ先生の見てるところでやってごらん、と。少人数だからこそ、できるんです。」
めだか子供の家(設置者 清水紳一郎氏)は3年保育で各学年6名、計18名を小磯けい子園長と梅村さんで指導する。
梅村さんが“めだか” の先生になって、今年で18年になる。学生時代からスポーツにうちこみ、専門学校では社会体育科を専攻したが腰を痛め、進路を迷った。その時目にした求人広告がきっかけで“めだか” を訪れる。
「面接に来た時に子どもたちになつかれてそのまま…(笑)」
教室では歌の時間が終わり、自由時間となった。園庭に飛び出して自転車の乗る子、花を摘んで色水を作る子、教室にとどまる子…。自発を尊重した方針は園外保育の時も変わることはないという。少人数とはいえ、二人の保育士で手がまわるのだろうか?
「年少が入園して、子どもたちにリズムができあがるまでの間は、緊張が続きます。でも、年中・年長の子たちが私たちの右腕になってくれるんですよ。…情報屋です。」
まるで秘密の作戦を明かすかのような笑顔が返ってきた。
「誰々が××をやりたいと言っているがやってもいいか?知らない人と話している子がいるが大丈夫か?…と。危険なのかどうかはみんなにはまだわからない、だから先生に教えてほしい、と言ってあります。ひとりの子のトイレに付き添うために手薄になる時などは、子どもたちにも『頼むな』と声をかけます。言われた子は、信頼され任された誇りをもって頑張ってくれます。」
さらに、保護者の理解と協力も園を支えている重要な要素のひとつだ。
「入園前に、保育方針についてしっかり話し合います。充分納得して入園を決めていただきますから、同じ方向性を持って保育ができます。」
“めだか” は助成金対象外の園のため、補助金を受けられない。保育料はほかの認可保育園よりも割高になる。保護者にとっては負担も大きいが、それでもここで幼児期を過ごさせたいと、多方面にわたり積極的に協力してくれるという。園のHPも、保護者が制作を申し出てくれたものだ。
在園時のつながりは卒園後も続く。卒園した子どもたちが折に触れて園に顔を出す。相談ごとをもちかけられることも多い。
「3年間一緒に過ごした先生が変わらずにここにいますから。もうひとつのふるさとみたいです。」
どんな時も、ありのままの自分を受け入れ、認め、時に叱ってくれる―そんな安心感がいつでも “帰る場所” たるゆえんなのだろう。
梅村さんが書き、優秀賞をとった論文では、子どもたちが自然や人とかかわりながらいきいきと過ごす“めだか” の保育の様子を報告し、高い評価を得た。
「この保育スタイルがもっと世の中に認められて広がっていくことが夢です。」
そう話す表情は、子どもたち同様自信に満ちて輝いていた。
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写真左/朝顔の花で色水づくり 中/園庭のぶどう 右/チャボやニワトリが園児とともにかけまわる
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