鮮やかなブルーのコスチュームとクワガタのマスク―。ヒーロー ミヤマ☆仮面の登場に子どもたちが沸き立つ。幼少時代から好きだったクワガタとプロレスラーの経験を活かし、運動と外遊びの楽しさを子どもたちに伝える。
◆ 競技「クワレス」を考案 ”無類の昆虫好き“。自らをそう称する。7年前、都内から相模原の自然が豊かな地域に転居したのも「クワガタが家に飛んでくる環境で暮らしたかった」というのが理由。ドライブで訪れた際に気に入り、家族で移り住んだ。
「クワガタの中でも特にミヤマクワガタが好きなんです。神奈川では生息地が少ないのですが、ここにはいるんです」
ミヤマ☆仮面の名は、そこに由来する。
「クワレス」はクワガタ同士を闘わせる競技で、同郷出身のスポーツジャーナリスト二宮清純氏との子ども時代の虫遊びの話がきっかけとなり、考案した。
「クワガタは、本能的に闘う性質を持っています。その自然の姿を子どもたちに見せたいと思っています」
ムシキングの流行もあり、子どもたちはすぐに受け入れてくれると話す。
◆ プロレスを引退 今年5月、プロレスラーを引退した。17才で憧れの高田延彦さん率いるプロレス団体UWFに入門。18才でプロデビューし、以後活躍を続けたが、脊髄を損傷。主治医に引退を勧告される。
「憧れて入った世界ですから、もっと続けたくて、本当に悩みました」
しかし、ある試合で開始後まもなく相手の軽いヒザ蹴りがアゴに入り、全身が痺れて動けなくなった。救急車で搬送され「潮時か…」と考えたと言う。
「対戦相手や会社にも迷惑をかけるし、なにより会場に来て下さったお客様の期待に応えられないことが申し訳なく、辛かったです」
半年に及ぶリハビリの間、あきらめきれない思いに揺れたが引退を決意。そんな時に垣原さんを支えたのは、夫人の美香子さんと、「プロレスと同じくらい好きなクワガタ」だった。
◆ 夫人と二人三脚での活動
引退後は、生活が大きく変わった。現役時代の筋トレをベースとしたプロレス式トレーニング指導と、クワガタの競技『クワレス』。どこにもお手本のない、新しい挑戦だ。
「レスラーを目指す人のトレーニングと違って、まず『楽しい』が最初にくることを考えています」
洋式の暮らしで、足腰が鍛えられにくい子どもたちに、外で体を動かして遊ぶ楽しさを伝えて行きたいと話す。
「でも、キャラクターがこうですから、何をやっても遊びに見えちゃうかも(笑)」 ヒーローの登場に、子どもたちの注目を集めることは容易だが、飽きさせずに続けてもらうため、試行錯誤中だ。
そんなミヤマ☆仮面をマネージャーとして美香子さんが支える。広報、イベントの準備や司会と八面六臂の活躍だ。
「これまで地方巡業で留守が多かったけど、今はすべて一緒。二人三脚です」
現役時代の得意技をとりいれたエクササイズ「掌底ビクス」や、2〜3歳児向けの「クワクワ体操」等の音楽に合わせたトレーニングも提唱。垣原賢人としての成人男性向けストイック系レッスンも計画中。今後の活躍に期待したい。

↑[左]キッズトレーニングでは、お母さんたちも参加 [右]相模湖ピクニックランドでのイベントも盛況
|