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吹きガラスで うつわを作る
ガラス作家 アキノ ヨーコ
あきの よーこ 1973. 9.10生 東京都出身 相模原市在住
プロフィール
■ 1996年 多摩美術大学美術学部 クラフトデザイン学科立体デザイン専攻 クラフトデザイン専修ガラスコース卒業
■ 1996年 斉藤恵子ガラス工房(沼津)アシスタント
■ 1997年 SUWAガラスの里(諏訪)工房スタッフ
■ 1997年 高橋禎彦ガラス工房(津久井)アシスタント
■ 2002年 Aterier Akino(アトリエアキノ・津久井)設立
■ 2006年 ガラス溶解炉を築炉

| 「使いやすくて好き、と言われる時がうれしいかな。うつわって使うためのものだから」 |
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ガラスのうつわは、扱いが難しいものが多い。つい食器棚に眠らせてしまうことも しばしばである。が、アキノヨーコさんの作品は違う。手の中にコロンとなつき、『今日は何を入れる?』と語りかけてくるのだ。
◆ 生活の中で活きるうつわ
熱く溶かしたガラスを吹き竿に巻き付け、息を吹き込んで作る吹きガラスは、金型で成形するガラスと違って溶けた時の質感をその表情に残す。流れるようなまろやかな感触が手になじみ、あたたかみさえ感じてしまう。
「うつわは、中に何か入って完成だと思うんです。盛り付けるイメージをかきたてられたり、料理が映えて見えるのが、いいうつわだと思う」
何か飲む時や、料理を盛り付ける時つい手にとってしまう。 アキノさんの作品はそんな使いやすさと、使う喜びを合わせ持っている。
◆ もっとやってみたい
多摩美術大学在学時、アキノさんは素材としてのガラスに出会った。
「溶かしたり切ったり…なんだこれは?と思いました。全然やり足りない気持ち、もっとやってみたいなあ、と」
卒業後、ガラス作家のアシスタント、工房スタッフを経て、ガラス界の第一人者である高橋禎彦氏に師事。2002年に独立、『アトリエ アキノ』を設立した。
◆ 自然に囲まれて
周囲を緑に囲まれたアトリエで、アキノさんは吹きガラスのすべての工程をひとりで行う。「自分のペースでいたいから」、基本的にアシスタントは使わない。その仕事ぶりは繊細な作品からは想像もつかない重労働だ。
「まるでスポーツ、体力勝負です(笑)」
作品が思うように出来ず、ふさぎ込んだ気持ちになることもあるが、「それはそれで当たり前のこと」。出来上がったものは、その上に積み重なったものなんだと言う。
「ガラスって不思議な素材。未だに思い通りにならないことも、新しく気づくこともある。だから面白く続けているんだと思います」
山からの風が通り抜けていくアトリエで、今日もアキノさんはガラスに新しいいのちを吹き込んでいる。

写真はすべてアキノさんの作品。アルミニウムの箔を貼ったもの、レース模様を入れたもの、細かいヒビを入れたものなど主張し過ぎない味わいがある。
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