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この街・あの人・どんな顔       水木 貴広    2013/10/05掲載

「この街・あの人・どんな顔」

国内外の各地で、伝統工芸・飴細工を実演
飴細工師 水木 貴広

みずき たかひろ 1971.12.16生 八王子市出身・在住

公式サイト
http://www.amezaiku.com/ 連絡先
 tel. 042-657-6911
 携帯電話 090-9323-8701
 Eメール info@amezaiku.com

「やる時は100%出し切ります。8割ぐらいやって、ま、いいか。なんて、つまらないでしょ?」

あめざいく 実演
↑遠足の子どもたちに囲まれる。あっという間に丸い飴が龍になり、引率の先生も興味津々だ。

あめざいく 子ども 体験
↑藤野での体験イベント。低学年は飴風船を、高学年は自由な形をつくれるよう、指導した。

 

飴を温めて練り、ハサミを用いてさまざまな形にしていく飴細工。飴の温度は70〜80度。外気に触れてどんどん固まっていく飴に素早く色をつけ、形をつくる。その伝統工芸に魅せられた水木貴広さん。魔法のような手技で、おとなも子どもも笑顔にしてしまう。


 ハサミひとつで
 秋晴れの下、水木貴広さんが屋台を広げて飴を練り始めた。みるみるうちにイルカができ上がり、若い女性や外国人観光客がカメラを向ける。そのうち、遠足の小学生が通りかかり、歓声を上げる。あっという間に屋台は子どもたちに囲まれた。「次は何がいい?」「サルー!」「イヌ!」「黒いサル!」リクエストに応えて、お尻の赤い猿をつくる。少しでも間近で見ようと身を乗り出す子どもたちの目は真剣だ。
 飴細工は、平安時代頃に中国から伝わり、江戸時代に発展して現代のような形になったと言われている。薄く伸ばした飴を何枚も重ねてバラをつくるような西洋のスタイルに対し、ハサミ1本で形づくるやり方は日本独特のものだ。十数年前、20代後半だった水木さんは、その技術に目を奪われた。

 どうしてもやってみたい!
 「あまのじゃくなんです。みんな就職する、じゃあボクしなーいって(笑)」
 大学を卒業した水木さんは半年程サーフィンをして過ごし「仕事と両立できそうだから」と新島に渡る。役場の採用試験に合格し、地方公務員を2年間務めた。次に式根島の観光協会職員、家庭教師などを経て八王子に戻ったのが20代後半の頃。
 親戚を訪ねて渡米することを決め、準備をしながら何気なく観た子ども番組で飴細工が紹介された。
「なんだ、これ? と思いました。丸い飴から、ハサミひとつでいろんなものになる、どうしてもやってみたくなったんです」
 アメリカ滞在中にキャンディを買い込み、試行錯誤したがうまくいかず、帰国後、関西の飴細工師を見つけて弟子入りした。
「でも、私のやりたい飴細工じゃなかったんです。3〜4ヵ月教わって、帰ってきました」
 その後、祭りなどで飴細工師を見つけては、その手技をじっと『見て盗む』方法で技術を習得。平日はIT企業で働き、休日には飴細工師に変身した。

 水木さんに来て欲しい
すぐにホームページを立ち上げた。インターネット上で探せる飴細工師がほとんどいなかったこともあり、イベントなどでの実演依頼が入るようになる。
「時間的に無理なことを除いて『できません』は言いません。相手の無理難題に応えることで、レパートリーが増え、技術を磨けたんだと思います」
 正社員だったIT企業を退職。契約社員、アルバイトと徐々に仕事の比重を飴細工に移し、数年前に完全に生業とした。
 依頼はさまざまなところから来る。祭りなどのほか、霊園のイベント、個人宅、海外での仕事もある。
「ユダヤ系のお金持ちの子のお誕生日会とか、去年はドバイでも実演しました」
 また来年も来て欲しい、そう言われ、仕事が増えていった。
 実演中、水木さんは淡々と話す。話術に長けているわけではない。技術で、見る人の心をつかむ。
「どうやれば、向こう側から見て面白いか。やりにくくても、お客さんが見て楽しい方がいいんです。その方が喜んでもらえるし、また呼んでもらえる。でしょ?(笑)」
 高齢者施設などでは、動けない利用者の目の前まで行き、飴をつくる。お年寄りの目がいきいきと輝く様子に職員も喜ぶという。
 気温や湿度で配合を変え、長時間かけて飴を仕込み、重い荷物を運ぶ苦労は、数分でパパパッとつくる飴細工に向けられた笑顔が吹き飛ばしてくれるのだと話してくれた。

あめざいく
実演依頼は随時受け付け中。費用は3万円から。実演時間や飴の個数など状況により変わる。
「いつでも気軽に相談してください」

 

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