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ケーキ屋さんのようなお洒落な外観や店内のインテリアは、二人三脚で『グーテ』を支えてきた奥様のセンスが生かされている。今、産後のため店に出ていないが、常連さんもご主人も奥様の復帰を心待ちにしている。
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造り手の優しさも味わえるハム・ソーセージ
「毎日食べるものだから、シンプルなおいしさを心がけています。どんなにおいしくても個性が強すぎると飽きてしまいますから」。ロースハムを一枚一枚丁寧にスライスしながら『グーテ』店主、原
俊之さん(42歳)は言い切る。確かに『グーテ』のハム、ソーセージは、スモークの香りや香辛料、ハーブなどの脇役が肉の旨みを飛び越えない正当派のものが多い。
この店では、国産の冷凍されていないフレッシュポークを使い、ほとんどの工程を手作業で行う。解凍肉を使うと練り肉にしたときに粘りがでなくなり、結局添加物である結着剤がたくさん必要になる。コスト的に高くても国産フレッシュポークにこだわるのは、低添加の製品造りがこの店のポリシーでもあるからだ。
原さんがこの仕事に出会ったのは、大学の食品工学科在学中に国立の『ノイ・フランク』という、当時まだ数少ない手造りハム・ソーセージ専門店でのアルバイトを通じてだった。今まで知らなかったジューシーなソーセージ、肉の旨味のするハムにショックを受けた。それから2年間、大学の休みの度に同店で働き、オーナーから厳しく加工技術を仕込まれた。
もの造りが好きだったこと、歯車的な仕事より全工程を一人で出来る仕事を希望していた原さんは、大学4年の就職解禁を待ってオーナーに採用を願い出た。
「就職活動をして、どこもダメだったらこい」。というオーナーに「ここが第一志望ですから」と説得しその場で本採用を取り付けた。その後、お客様の「おいしい」という言葉を励みに黙々と腕を磨いた。
3年半後、一度は本物をこの目で見たいと、片道切符を握りしめドイツにほど近いフランスの小さな町コルマールへと旅立ったのは28歳の時。修行先も未定、フランス語もまったく話せない原さんは、友人に紹介された現地人のゲストルームに下宿。少ない手持金をはたき3週間、会話の特訓を必死で受けながら修行先を探した。ようやく見るだけならと、門を開いてくれた店を皮切りに、一年半ハム・ソーセージやフランス家庭料理を学んだ。
帰国後は『ノイ・フランク』の暖簾分けとして今の店を切り盛りし、10年目のけじめとして昨年独立。今年の2月には気持ちも新たにリニューアル。店名も『グーテ(味わう)』に変え再スタートをした。
店内には、可愛いベンチがあり、商品をスライスしてもらうあいだ座って待つことが出来る。お年寄りや子ども連れの方を配慮した奥様の提案だそうだ。ここ『グーテ』の最後の隠し味は、店主夫妻の優しさなのかもしれない。
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左上が「チキンローフ(正油味)」鶏肉の胸肉を正油味のゼリーでコーティング。よく冷やして食べる夏向きの味。右上奥がしっとり味の「ロースハム」前列左がソフトに仕上げた「フィンガーサラミ」前列中がシンプルだけど、奥が深い「ウィンナー」前列右が、ピスタチオ、赤ピーマン入りの「メランジェ」手前右が「ビーフジャーキー」 |
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合鴨の胸肉にスバイス、グラニュー糖をつけ、オーブンでこんがり焼き上げたジューシーな味。グーテの人気商品のひとつ。 |
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店内にある可愛いベンチは、ちょっと待つあいだに腰掛けるの丁度いい。奥には、配送用の伝票などが書けるようにお洒落な机と椅子がある。ちょっとした心づかいがうれしい。 |
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