|




左上)抹茶セット(抹茶と季節の上生菓子)840円
右上)夏もの各種
左下)みたらし団子 105円
右下)店の一押し 栗香撰 189円
|
|
相模原で13年間親しまれてきた京菓子『京宝船』が、今年の2月1日より店名を『太加久良(たかくら)』に改めリニューアルオープンした。
その昔、相模原を含む地域は『高座(こうざ)郡』と呼ばれ、さらに古い時代には『高倉(たかくら)郡』とも呼ばれていた。『太加久良』の店名はその相模の古い呼び名が万葉仮名で『太加久良』と書かれていたことに由来している。もともと老舗の和菓子店などは京都発祥のお店が地元に根付き、地元を代表する和菓子店へ発展していったという伝統がある。『太加久良』もそれに倣い、京菓子の伝統、文化、技術を土台に、より地元に密着した和菓子作りを目指すべく、親しみやすい名前に改めたという。
以前は進物や贈り物が多かったが、ここ最近では生菓子なども充実している。京菓子伝統の、季節の移り変わりを色彩豊かに表現した『上生菓子』をはじめ、団子、豆大福など気軽に買える和菓子も揃えているので、より親しみやすいお店になった。
『太加久良』の工房では、熟練の和菓子職人たちが朝早くから餅をつき、餡を炊き、種を焼き、蒸している。長年培った職人の勘を頼りにしながらも、最適な温度管理なども日々追求している。特に和菓子は、温度が一度違うだけで蒸し上がりや炊き上がりの食感が大きく変わってしまう繊細なもの。その温度管理を徹底することで、『太加久良』ならではの自慢の一品が仕上がる。そんな一品を手軽に味わえるのが『みたらし団子』(105円)。硬くもなく柔らかすぎず、ぷつんと切れる食感が絶妙。また、『豆大福』(158円)はコシのある餅と甘さを控えた餡とのバランスがとても良く、食べた後はすぐに次の一個に手が伸びてしまいそうだ。
『太加久良』の和菓子は、全体的に甘さを控えており、後味がくどくない。素材の味を生かしたあっさりとした甘さが特徴で、そのため羊羹などは賞味期限が2週間と短いが、その分自信をもって勧められるおいしさだ。
『太加久良』の代表菓子『栗香撰(くりこうせん)』(189円)は、大きな栗が入った麦こがしのお饅頭で上品な甘さと香ばしさが特徴。麦こがしとは大麦を香りが出るまで煎ったものを挽いて粉にしたもので、昔はよくおやつにしたことから、懐かしい人も多いはずだ。
広い店内の横には、『お休み処』もあり、季節に合わせた甘味を提供している。この初夏からは『白玉ぜんざい』(578円)や、和菓子をセットにした『抹茶セット』(840円)でゆっくりとくつろいでいくのも良し、通りすがりに団子や饅頭を買い求めていくのも良し、日常で利用できる気軽さが嬉しい。
|